妙な評
死んでいる時計が一日二回だけ生きてる意味を投げかけてくる
201204『 死 』 妙なバランス http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2440e&id=36
先日御殿山みなみさんに一首評で取り上げて頂きました。ありがとうございます。
教えてもらって気づきました。自分の短歌で、こんなに長い文章を書かれたことがないので、感動しました。以来毎日読んでうれしくなっています。
それがこちらです。
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自分の思考の解説を試みるため、メモを見返します。
最初は題の『死』から止まった時計の死亡時刻を連想しました。
①生き返るまで自意識が残るよう死亡時刻を針が教える
次に、時計が一日に二回だけ「生き返る」という意味を足しました。
②自らの死亡時刻で一日に二度生き返る壁掛け時計
ここから、もうひとひねりしたいなと思い、三句以降を、自分がそのように時計を見る理由や意味を付与しました。この時計の状態を自分に向けることで、「生きてる意味を問いかけてくる」が浮かびました。
③止まってる時計が毎日2回だけ生きてる意味を問いかけてくる
なぜか題を消していたので、「死んでいる」に戻し、毎日を「一日」に変えました。「問いかけてくる」から「投げかけてくる」に変えました。
★④死んでいる時計が一日二回だけ生きてる意味を投げかけてくる(ページトップ)
うたの日での評価は♡1♪8でした。自分では最初に思いついた短歌から2回推敲したのでかなり満足でした。
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ここまで自分の思考を言語化していて、おかしなことに気づいてしまいました。
冒頭の僕の短歌と評で引用されている短歌を見比べてください。
うたの日: 死んでいる時計が一日二回だけ生きてる意味を投げかけてくる
評の短歌: 死んでいる時計が一日二回だけ生きてる意味を問いかけてくる
短歌が変わっている......?
何回か確認しましたが、評で取り上げられている短歌はオリジナルと違うものでした。
しかし自分のメモを振り返ると「問いかけてくる」とも書いてあるのです。
どっちでもいいような気もしてきましたが、時計が死んでいるということを考えると「問いかけてくる」の方が動きが静かでいいのかもしれません。
自分が「投げかけてくる」にした理由ははっきりと思い出せません。だからこそここまで気が付きませんでした。
評を貰った嬉しさに自分の思考を分析していたら驚きました。
どっちが良いのか聞いてみたいですね。
評の中ではこの妙なバランスという名前に引っかかってもらったのも嬉しいです。
短歌の邪魔になるような筆名(?)ですが歌人でもないのでとりあえずこれでいいかなと思ってます。