3年かかって一級建築士に合格した

苦節3年、ようやく一級建築士に合格した。

思いつくままに書き記していく。

 

【受験結果】

1年目 2021年(令和3年) 学科不合格

2年目 2022年(令和4年) 学科合格 (合格点+2点)、製図不合格(ランクⅢ)

3年目 2023年(令和5年) 学科免除、製図合格(ランクⅠ)

 

【学校】

学科:独学(S合資格のテキスト)

製図:資格学校(S合資格)→令和4年は短期コース、令和5年は長期コース

 

【勉強時間】

学科試験 約1,000時間

製図試験 約700時間 資格学校の授業+宿題の時間

記憶からざっくり計算した。

 

【費用】

1年目 約20万 テキスト代

2年目 約80万 学科のテキスト+短期製図というコースとオプション講義

3年目 約100万 長期製図コースとオプション講義

記憶なのでもっとかかっている気がする。

 

【感想】

3年もかかると思ってなかった。しんどかった。

3年で終わって本当によかった。これ以上モチベーションを保てる気がしない。

新卒入社前から勉強を開始して、受かったときには入社3年目。

上京してからあまり遊んだり旅行したりできなかったのでこれからようやく遊べる。

ずっと脳内の何%かが一級建築士に囚われていたが解放された。

学科試験は自分のプライドのためだけに独学したが効率悪かった。

2回目の挑戦で受かったからよかったが危なかった。

製図は初回がコロナで失敗したため不合格通知で涙も出なかった。

二回目の製図に向けて体力をつけるためランニングを継続しフルマラソンまで走った。

一級建築士を取るために苦労した結果忍耐力や体力、精神力まで身についてしまった。

今後学科と製図に分けてアドバイスの記事も書こうかなと思う。

ブックカバーのために本屋に行く

本を買うと無料でかけてもらえるブックカバー。

 

東京は通勤を含めて電車移動の時間が多いので本を読んでいる。

 

あまり周りに見られたくないという奥ゆかしい日本人としてはブックカバーの存在がありがたい。

 

おかげで両隣に人が座っていても落ち着いて本を読むことができる。

 

そして色々な本屋でブックカバーをかけてもらううちにそれ自体に興味が出てきた。

 

現時点で持っている10種類を紹介する。

左上から順に、

ジュンク堂書店(全国展開)

高校の近くにあったお店なので馴染み深い。素朴。

 

青山ブックセンター(表参道)

つるつるしている。

白ベースに店名と本の絵。

頭文字でABCと縦読みになっているのも面白い。

洗練されたデザインなのかAOYAMAという土地ブランドかわからないけどおしゃれで好き。

 

かもめブックス(神楽坂)

神楽坂駅前にある本屋さん。

店名が大きく書かれているブックカバーは個人店らしい個性的なデザイン。

 

丸善(全国展開)

日本地図で支店が書いてあるので宣伝にもなっている。

なお紀伊国屋ジュンク堂のブックカバーは内側に店舗情報が載っている。

 

八重洲ブックセンター(関東)

お花と文字が入り混じったデザイン。

少し強めの見た目で好みが分かれそう。

個人的にはコレクションとしてはあってもいいけどたくさん欲しいとは思わない。

 

有隣堂(神奈川、その他関東)

全10色の文庫ブックカバーがある。写真はグリーン。

紙質もしっかりしていて良い。

今後全色を揃えたい。

 

蔦屋書店(全国展開)

お洒落な店舗に似つかわしいモノクロでお洒落なデザイン。

意外とモノクロのブックカバーはここしかない。

 

Shibuya Publishing & Booksellers(渋谷、その他東京)

文庫と新書で2冊買ったら赤と青の2色のブックカバーをかけてもらえた。

他にも色があるのかは不明。

赤いブックカバーは電車では目立つので本来の目的から外れている気もするが、

「俺は本を読んでいるぞ!」と主張することができる。

 

紀伊國屋書店(全国展開)

シンプルだが横に入っているラインで引き締まったデザイン。

ジュンク堂よりデザインは好きだが紙質は耐久性が低い。

 

ブックファースト(東京、大阪)
紫色ベースにBook1st.とたくさん書いてありクールな雰囲気。

ジュンク堂のものより若干つるつるしている。

 

現状一番のお気に入りは青山ブックセンター

三省堂はないけどメジャーな書店は大体抑えたような気がする。

今後は個人店も狙っていきたい。

2021年

2021年を振り返る。

 

【1月】修論と自動車学校

・新年一発目の予定が親知らずの抜歯だった。

修論で追われつつも卒業前に免許を取らないといけないので路上教習に通っていた。冬のツルツル路面が大変だったけど、修論から一時離れておじさん教官とのドライブの時間が息抜きにもなっていた。

 

【2月】修論発表、上京決定、試験勉強

・月初めに修論を無事発表し卒業が確定する。コロナのためオンラインの発表で緊張感が皆無。

・配属先が東京に決定。真冬の北海道から東京の景色を夢見て心躍る。

・無事に自動車免許を取得。前日に親知らずを抜く多忙なスケジュールにより免許証の顔写真の頬が腫れている。

修論から一級建築士試験に頭を切り替え、実家にこもりひたすら勉強する。

 

【3月】試験勉強、札幌との別れ

・中旬までひたすら勉強。実家のゆっくりとした空気、春に近づく空気を感じていた。

・大学の6年間を過ごした札幌との別れ。そして生まれてから過ごしてきた北海道との別れ。

 

【4月】上京一ヶ月目、社会人スタート

・上京した。とにかく暖かくて気持ちがいい。

・ようやく社会人になった。全てが新しく、刺激的な毎日。

 

【5月】緊急事態宣言と慣れないテレワーク

・緊急事態宣言で外出はできないし、試験勉強しないといけないという苦しい一ヶ月。東京にいる意味はあるのか、、

・テレワークが大変。新入社員でわからないことだらけなのに、質問ができない。。

 

【6月】現場研修

・30度を超える中、毎日長袖とヘルメット着用で現場研修。道民には到底耐えられなかった。猛暑日が続く中での研修で疲弊、それでも7月に控える試験の勉強への焦りもあり、とにかくしんどかった。

 

【7月】現場研修、一級建築士学科試験

・泣きそうになりながら勉強して受験した試験は不合格。当日自己採点まで済ませたが、一睡もできなかった。

・試験は終わっても現場研修は続く。とにかく毎日現場に行くだけで精一杯。二回くらい軽い熱中症になった。

 

 

【8月】現場研修、ボルダリング

・試験が終わり大学の先輩に会う。ボルダリングを進められて始めることに。

・とにかく毎日動き回っていた。三か月間の現場研修で疲れていたが、試験からの解放感がすごかった。思えば大学4年の卒論以降、ずっと何かに追われていたからだった。

 

【9月】またテレワーク

・現場研修が終わったので、コロナ禍のテレワークに戻る。

・5月とほぼ変わらない状況だった。20連続で自炊した(過去最長記録)。

 

【10月】毎日出社、宅建受験

・コロナが落ち着き、毎日出社に。出退勤の疲れはあるが人との関わりに充実感を感じる。

・直前から勉強して宅建を受験、そして落ちる。一級建築士と合わせて、どちらも自分の勉強法が良くないと知る。

 

【11月】運動、心の余裕

・出社に慣れてきた。勉強に追われていない自由な状態が本当に気が楽。

・8月に始めたボルダリングに完全にハマってしまい、週一でジムに行くように。

・なぜかランニングが習慣化。週に2回、5kmランニング。一ヶ月で40km走破。

・週3の運動で体調がどんどん良くなっていく。

 

【12月】研修、ボルダリング、ランニング

・毎日ほぼ知らない人との基礎的な研修。内容は自己啓発が多く、色々考えさせられる。普段のパソコン作業とは違い、話す機会が多く疲れる。

ボルダリングとランニングは変わらず続いた。

・運動への興味が睡眠へと派生。さらに健康体に。

 

【一年を振りかえって】

・大学入学以来の人生で大きな転換期となる年だった。

・年一回の試験に落ちたのは地味に人生初めての挫折。

・東京という場所が刺激的で、今まで見てきた世界と全く違うと認識できた。

・職場の人間関係が良好で先が明るいなと安心した。

・夏が暑い。冬は寒くない。

年末年始の勉強と2022の抱負

春に上京してから9ヶ月ぶりの北海道へ。
こんなに長い間北海道にいなかったのも初めてで、空港の気温表示の写真を撮るなどした。

f:id:m-balance:20220103090741j:plain




5日間の実家滞在だったが、毎日7時間ほど建築士試験の勉強をして家族に煙たがられていた。
思えば過去4年間の年末年始は、卒論、就活、修論、試験と何かを抱えたまま過ごしている。
次の年末こそは穏やかに読書でもしたい。。

2022の目標はただ1つ、一級建築士試験に合格すること。
去年学科試験で落ちてしまった一級建築士の学科試験が7月、受かれば10月に製図試験が控えている。
今年は10月までしか頑張らない。
建築という分野で仕事をする上で避けて通ることはできないので、人生にとって重要な試験。

ブログは気が向いたときに書いてみようと思います。

新入社員という盾、院卒という飛び道具

気づけば入社して8か月目。

大きな企業を選んで入ったのは充実した研修があるからだった。

半年以上続いた研修期間も最近ようやく終わりが見えてきて、実務にも少しずつ関わるようになってきた。

 

研修中は締切りに追われることもないが実務となると急ぎのものもある。

そうなると定時退社が怪しくなってくる。

ここで重要になるのが立ち回りだ。

研修でうまく雑用をかわしつつ、関わりがないが役に立ちそうな業務や会議などに勉強がてら参加する。

 

新入社員という盾によって、知らないことで怒られないし、初歩的な質問ができる。

一度聞いたことや忘れてしまったことももう一度確認できるのが何よりの強みだ。

 

飛び道具①スケジュール管理

一方で新入社員には弱点がある。雑用が全て回ってくるのである。

図面にハンコを1,000箇所押す作業、PDFのページを整理する作業、Excelにデータを入力する作業、電話応対などなど。。

ここで生きてくるのが大学院時代の経験である。

教授から降ってくる雑用、授業のアシスタント、後輩の論文指導、自分の授業、研究活動、プロジェクト。

全てのタスクを打ち返して自分の時間を作る練習は相当してきた。

 

飛び道具②論理的思考

スケジュール管理以外に大学院で培った大きな強みが、論理的思考だと思う。

学部卒の多い職場で感じるのが物事を表面的に捉えがちな所である。

歴史などの背景や意義を踏まえて物事を捉えるということは研究において欠かせないポイントだった。

 

飛び道具③プレゼンへの慣れ

大学院に入ってから大学外での発表をいくつもこなしてきたため、場慣れしている。

研修の発表でガチガチに仕上げていったら同期に引かれてしまったが。

 

以上の飛び道具が使えるのは、仕事で関わる人達に新入社員=学部卒という目で見られるという状況であるからだが、これらを使ってうまく立ち回ることが可能になる。

置かれた立場や人間関係を都合よく利用しつつ、残りの新入社員の期間はのびのびと自分の成長にあてたいと思っている。

「耳読書」で寿命が延びた

最近、Kindle Unlimitedで買った本をスマホの画面読み上げ機能で聴いている。

Amazonのオーディオブックの普及によって人気が出始めている「耳読書」だが、スマホの機能でなんとかなる(このやり方は勝間和代さんのブログを参照した)。

 

何が画期的かというと、視覚を使わずに読書ができるということ。

一番のメリットは、散歩と読書を同時にできるということ。

 

東京って電車移動と徒歩移動が多くて、10~30分とかの移動をTwitterを見てるだけだと時間がもったいなく感じる(友人との連絡や芸能ニュースもそう)。

Kindle Paperwhiteを持っているけど、電車の中でかばんから出すのはめんどくさい。

そんなときにスマホKindleアプリを開き、スクリーンリーダー機能で「耳読書」する。

通勤も散歩も耳だけ元気なら読書できるので、読書のスピードと量が格段に増えそうな予感。

 

二週間くらい試してみた雑感として、

・読書したいから散歩に出かける、という選択肢ができた

・散歩中に耳読書をしていると、自分がすごいことをしている感、がすごい

・音声で本の内容を聞いていると平易に聞こえる(ものによる)

スマホの操作で若干手こずる

スマホの画面がオンじゃないと聞けない

・自動音声に拾い上げられない文字や単語、レイアウトがある

 

使い方でまだ試行錯誤中だけど、気合を入れて本(活字)に向き合わなくてもよい、ということはかなりの発見だった。

 

散歩の時間と読書の時間をまとめることができたということは、寿命が延びるということを意味する。。

コーヒーで一番大事なのはミル

コーヒーで一番大事なのはミル 豆は多めに、粗挽きで、ネル

 

 

 

銀座にある、珈琲だけの店「カフェ・ド・ランブル」に行ってきた。

たまたま銀座でカフェに行こうと思って探していた中で、一番歴史があって評価が良かった。

 

www.cafedelambre.com

 

12時の開店ピッタリに行ったら誰もいなかった。

カウンターに座り、店内を見渡す。

こじんまりとした店内は古いながらもきれいに年を重ねているようで、落ち着く。

 

f:id:m-balance:20210803202452j:plain

テーブル席と、

 

f:id:m-balance:20210803202448j:plain

カウンター席。

 

カウンターに座り、コーヒーの好みを伝える。

メニューにはブレンドコーヒー、ストレートコーヒー、オリジナルメニューが並んでいる。

せっかくなので、オリジナルのコーヒーを頼んだ。

 

f:id:m-balance:20210803202501j:plain

 ブラン・エ・ノワール"琥珀の女王"

 

メニューによると、「ミルクを浮かしてシャンペングラスで召し上がる洒落たコーヒー」である。

とろみがあって甘いミルクの中にしっかりと落ち着いた味のコーヒーを感じる。美味しい。

あまりこのようなメニューをカフェで頼むことはないが、ミルクとコーヒーのバランスが絶妙だった。

 

 

 

一杯目を一瞬で飲み切ってしまったが、すぐに帰るわけにはいかない。

せっかくなのでストレートのコーヒーをと、スマトラ(マンデリン)を注文した。

マンデリンは一番好きな豆だ。大体深煎りで飲むマンデリンは独特の苦みがあり、力強いボディが特徴である。

f:id:m-balance:20210803202443j:plain

カウンターから見えるカリタのペリカンポット

 

形がかわいいし、赤と白はカウンターの木の色とよく合う。

カフェに限らず一人でカウンターに座るときは、厨房での作業を見ることができて良い。

 

注文したマンデリンの豆が電動ミルにより粉へと変わる。

抽出方法はネルドリップで、ペリカンポットから細いお湯が注がれていく。

おそらくマスターと思われる方が淹れてくれたのだが、お湯の落とし方、スピードが機械のように細かく、正確だった。

f:id:m-balance:20210803202507j:plain

お店のオリジナルのカップに注がれたコーヒー

 

一口飲んで、衝撃。高速パンチを脳にくらってしまった。

今までに飲んできたマンデリンとは全く違う味がする。

ふわっと広がる苦み、しかし後味がすっきりしている。奥に果実味を感じる。

深煎りって、割とズーンとくるパンチを楽しむものだと札幌で学んだはずだった。

このコーヒーは、ふわっと入ってきて、スッと抜ける。

 

思わずマスターに美味しいですと声に出して伝えてしまった。

「深煎りでも、重くないでしょ」

と、思っていたことをそのまま言われた。

 

他の店員さんに、この味はどう出すのか聞いてみた。

「一番大事なのは、ミルなんです。

うちは粗挽きで、一杯のコーヒーに20gの豆、多めに使っています。

細く挽いてしまうと、重くなってしまうんです。

特に微粉が出てしまってはいけない。

そのためにはいいミルが必要なんです。」

 

なるほどね、、つまり家では再現できないというわけだ。

それにしても、あらびきだった。

電動ミルには、お店の名前が書かれていた。

一杯に20g使うって、なんて贅沢なんだ。

自分では多めでも15gまでしか使ったことがなかったし、こんなにあらびきにしたことがなかった。

今度深煎りの豆でたっぷりあらびきで、淹れてみよう。

ネルも買ってこないと。

 

また自分のコーヒードリップの伸びしろが見つかってしまった。