新入社員という盾、院卒という飛び道具

気づけば入社して8か月目。

大きな企業を選んで入ったのは充実した研修があるからだった。

半年以上続いた研修期間も最近ようやく終わりが見えてきて、実務にも少しずつ関わるようになってきた。

 

研修中は締切りに追われることもないが実務となると急ぎのものもある。

そうなると定時退社が怪しくなってくる。

ここで重要になるのが立ち回りだ。

研修でうまく雑用をかわしつつ、関わりがないが役に立ちそうな業務や会議などに勉強がてら参加する。

 

新入社員という盾によって、知らないことで怒られないし、初歩的な質問ができる。

一度聞いたことや忘れてしまったことももう一度確認できるのが何よりの強みだ。

 

飛び道具①スケジュール管理

一方で新入社員には弱点がある。雑用が全て回ってくるのである。

図面にハンコを1,000箇所押す作業、PDFのページを整理する作業、Excelにデータを入力する作業、電話応対などなど。。

ここで生きてくるのが大学院時代の経験である。

教授から降ってくる雑用、授業のアシスタント、後輩の論文指導、自分の授業、研究活動、プロジェクト。

全てのタスクを打ち返して自分の時間を作る練習は相当してきた。

 

飛び道具②論理的思考

スケジュール管理以外に大学院で培った大きな強みが、論理的思考だと思う。

学部卒の多い職場で感じるのが物事を表面的に捉えがちな所である。

歴史などの背景や意義を踏まえて物事を捉えるということは研究において欠かせないポイントだった。

 

飛び道具③プレゼンへの慣れ

大学院に入ってから大学外での発表をいくつもこなしてきたため、場慣れしている。

研修の発表でガチガチに仕上げていったら同期に引かれてしまったが。

 

以上の飛び道具が使えるのは、仕事で関わる人達に新入社員=学部卒という目で見られるという状況であるからだが、これらを使ってうまく立ち回ることが可能になる。

置かれた立場や人間関係を都合よく利用しつつ、残りの新入社員の期間はのびのびと自分の成長にあてたいと思っている。