一級建築士学科試験に落ちた日
7月11日 一級建築士の学科試験の日だった。
一日の記録を残しておこうと思う。
起床~試験会場まで
7時起床。6時間睡眠。朝ごはんを食べる。
絶対に忘れ物がないか何度もチェックし、バスで会場へ向かう。
バスを待つ間、乗っている間は最初の科目のポイントを復習する。
受かるしかない。自分は本番に強いんだ。やるしかないんだ。と言い聞かせ続ける。
試験中
1,2科目め、計画、環境・設備。
ぱっと見で去年より難易度が高い。
これは落ちたかもしれない、と思う。
分からない問題も4択から2択に絞り、自分の運を信じてマークしていく。
3科目め、法規。
法規は法令集を持ち込んでいるので理論上は満点を狙える科目。
しかし最後まで時間がうまく残せず、焦る。
しかしそんなに間違った気はしない。
ここで、残りの科目を頑張れば受かる気がしてくる。
4,5科目め、構造、施工。
難易度は普通。
これなら点数が取れるかもしれない。
奇跡よ、起これ!と念じていたらじきに外が真っ暗になり、豪雨と雷鳴がとどろく。
2択にされ絞れば50%で正解だという自分ルールで心を落ち着かせる。
全ての科目を終え、全身から力が抜ける。
半年頑張ってきた分は出し尽くしたが、手ごたえが怪しい。
この時点で自分の中では五分五分だった。
試験終了~自己採点
試験終了後、資格学校に行って自己採点をする(通っていなくても無料でできる)。
もう何も考えずに帰って寝たいと思いつつも、早く結果を知って楽になりたい。
移動中の電車では雨が止んでいた。夕焼けの電車が綺麗で、自然に涙が出ていた。
資格学校の教室は疲れ切った受験者でパンパンに埋まっていた。
速報と照らし合わせて自分の点数を確認する。
そして、不合格を知る。
ここで、自分の半年の戦いが終わった。とりあえず荷物をまとめ、外に出る。
帰宅~就寝
実力が足りなかった。そして独学の壁を感じた。
資格学校に通っていたら合格に届いたんだろうなとぼんやり思う。
親に電話を入れる。労いの言葉をかけられ、悔しさがこみ上げてくる。
自分はもっと頭がいいと思っていた。
ミスがなければ、運が良ければ受かっていた。
電車に乗って帰宅。コンビニで三ヶ月ぶりにお酒を買う。
一刻も早く脳の思考を停止させたかった。もう何も考えたくなかった。でも酔えなかった。
お風呂に入りベッドに横になるも、寝付けない。
次の日は6時起きで現場なのに。
体も心も疲れているが脳が起きている。
結局4時まで無心で天井を見つめていた。