栃木で飲める至極のカフェオレ
大学3年で珈琲にはまってから4年くらいずっとブラックコーヒーを飲んできた。
正直コーヒーの味を楽しむにはブラックしか考えられないと思っていた。
カフェラテやカフェオレなんて女子大生が明るいカフェで飲むためのものだと思っていた。
至極のカフェオレ
春に上京してから、友人に「至極のカフェオレが栃木にあるらしい」と教えられた。
ソースはとある方のブログである。
このブログではカフェオレの牛乳とコーヒー豆の何通りもの組み合わせが実験的に試されている。
"至極のカフェオレ"を目指して実験されているのだが、その正解の味が栃木にあるらしい。
1988 CAFE SHOZO (栃木県那須塩原市黒磯)
東京から車で3時間、友人に連れて行ってもらった(感謝)。
一杯のカフェオレのために往復6時間かけるなんて、狂っている。
写真の建物の2階部分がカフェになっている。
落ち着いた雰囲気の中に個性的な家具や色々な種類の照明が居心地の良い空間を演出している。カフェは味だけでなく空間も重要な要素である。
お目当てのカフェオレとスコーンのセット
一口目で満足できるカフェオレ
コーヒーと牛乳のバランスが完璧だった。間違いなく人生で一番おいしいカフェオレだった。お店で焼かれているスコーンも美味しかった。
お店のスタッフの方によると、コーヒーはフレンチローストの水出しコーヒー(コロンビアベースにブラジルのブレンド)だそう。牛乳は恐らく那須連山牛乳(カフェ内の冷蔵庫に並んでいた)。
牛乳の濃厚な味わいに深煎りのコーヒーのボディがぴったりで、コーヒーの苦味や酸味が残らない。
参考のためにカフェオレで使用しているコーヒーに近いものをストレートで注文した。
コロンビアのストレートで、かなり苦みの強いものだった。イメージだと、昔ながらの喫茶店で飲むフレンチローストを濃くしたような味。
コーヒー単体だとかなり強い味だが、牛乳を混ぜると完璧な味になるような調整がされている。単純においしいコーヒーとおいしい牛乳(商品名ではない)を混ぜてもおいしいカフェオレとはならないのかもしれない。
自宅で検証
カフェオレの魅力に気づいてしまったので、自分でも試しに作ってみた。
コーヒー豆
丸山珈琲のオリジナルブレンド深煎り(デパ地下で買ったもの、ブラジルとホンジュラスのブレンド)
水
牛乳
倉敷牛乳(上述のブログ参照、成分無調整、無脂乳固形分8.3%以上、乳脂肪分3.5%以上、殺菌130℃2秒間)
コーヒーの抽出方法
ペーパードリップ(ペーパーは漂白、ペーパーのリンスなし、ドリッパーはハリオv60)、豆15g(挽きは細かめ、グラインダーを使用)、お湯250ml、88℃、蒸らし30秒
カフェオレの割合(上述のブログを参照した)
コーヒー100mlに対して牛乳100ml(牛乳は電子レンジ500wで2分間加熱)
感想:お店の味には適わないが、かなり美味しかった。コーヒーは深煎りを細かめに挽いて少しは濃く抽出しようとしたが、まだまだ強さが足りない。極深煎りでない分、カフェオレの後味にコーヒーの酸味を感じる。これはこれでいいのかもしれないが、後味にコーヒーが顔を出してしまうので、カフェオレとしての完成度でいうと低くなってしまう。イメージだと、ソプラノの主張がちょっと強めで気になってしまう合唱のような感じ。
改善するなら、まずはもっと深煎りのコーヒー豆を買ってくる必要がある。また、スーパーに並ぶ大量の牛乳から、選んだコーヒーとの相性のよいものを選ぶ必要がある。
ブラックコーヒーでさえ抽出方法のパラメータが多すぎるというのに、そこに牛乳という要素が加わってしまうと、死ぬまでに答えにたどり着けないような気がしてくる。
これからのカフェ巡りでは、ブラックでなくカフェオレにも着目してみようと思う。
おすすめのカフェオレがあれば教えて頂けると助かります。